ゲーム業界職種辞典 ― 3Dデザイナー(3Dキャラモデリング)

【ゲーム業界職種辞典】
3Dデザイナー(キャラモデリング)とは

ゲーム開発における3Dデザイナーの仕事はいくつかに分かれますが、中でもビジュアル的に最もわかりやすいのが、主人公や敵などの人物を造形する職種「3Dデザイナー(キャラモデリング)」です。3Dキャラモデラーとも呼称されます。

【ゲーム業界/職種辞典】3Dデザイナー(3Dキャラモデリング)

3Dデザイナー(キャラモデリング)の仕事

3Dデザイナーの中でも、キャラモデリングを担当する人は、「ゲームなどのコンテンツ内に登場するさまざまなキャラクターの3Dモデルを制作する」ことです。対象となるのは主人公や敵だけでなく、その世界で暮らすNPCや動物など、ゲーム中で骨格を持って動くものすべてが対象です。

キャラモデリングの仕事は、まずキャラクターデザイナーが描いた2Dキャラクターのデザインや三面図を基に、「Maya」などの3DCGソフトを使用しポリゴンを用いて3Dモデルの造形を行います(ポリゴンモデリング)。できるだけ少ないリソースで最適化することが望ましいため、ポリゴン数を抑えることを要求されることもあります。

モデルができたら、テクスチャー(マテリアル)を設定していきます。テクスチャーは、無機質なモデルの表面にキャラクターの肌や服などの色・質感を付けていく作業です。
次に、リギングを行いモデルに動きを付けていきます。リギングは、ボーンとよばれる骨格をモデルに埋め込み、動く仕組み(リグ)を作っていく作業です。ボーンは人間の骨や関節にあたり、キャラクターの動き(アニメーション)の基本を担うものです。ボーンができたら、周りのパーツ(体)がどのボーンに追従して動くかを決めるスキニングを行います。この作業を行うことで、例えば手の場合、肩・肘・手首にそれぞれのパーツがきちんと紐付いて動くようになり、キャラクターのモデルが完成します。

3Dデザイナー(キャラモデラリング)に求められる能力や経験

キャラクターモデリングのベースになるのは、骨格や筋肉のつき方、関節とその動きですから、人体の構造を理解していないと造形がおかしく、不自然な動きをするキャラクターができてしまいます。対象が人間とは限らないので、四本脚の動物や鳥、魚などの体の構造も覚えておく必要があります。
さらに、2Dのデザインからキャラクターを造形することになるので、イラストを3Dに変換できる能力が求められます。また、ボーンの作成とスキニング、リギングだけでなく、キャラクターの肌や服などのテクスチャー制作を担当するケースもあるので、一定レベルの絵を描く能力も必要です。

3Dキャラクターモデラーが使用するツールは「Maya」「3dsMax」に加え、「Softimage」「Substance 3D Painter」「Substance 3D Designer」「ZBrush」 など多岐にわたりますが、ゲーム制作会社ではMayaを、映像制作会社では3dsMaxを使っているところが多いようです。
これらのツールを使用したキャラモデリングの経験はもちろん、スクリプトの使用経験もあったほうが有利ですし、キャラクター制作のワークフローを一通り経験していることも強みになります。欲をいえば「Unity」や「Unreal Engine」など、ゲームエンジンの知識も持っていたほうが良いでしょう。

未経験から3Dデザイナー(キャラモデリング)を目指す方法

一般的には、専門学校や美術系の大学などで基礎を学んだ上でゲーム制作会社や映像制作会社、CGプロダクションなどで実務経験を積み、キャラクターモデリングの仕事をしている人がほとんどです。しかし、未経験でも道がないわけではありません。

例えば、専門学校が開催している短期講座や夜間講座を受けることで、ツールを最低限使えるレベルに到達することは可能です。また、Blenderのような無料のツールを利用すれば、独学で基本的な操作を覚えることもできます。関連書籍や解説動画はたくさんあるので、学校に通う時間がなくても、少しずつ学んでいけばツールは使えるようになります。
同時に、人体デッサンも行い、さらに人体構造への理解を深めることも大切です。ツールに慣れる意味も含め、とにかく数多くの作品(3Dキャラクターモデル)を作って腕を磨くことで、キャラクターモデリングの仕事に近づくことができます。

3Dデザイナー(キャラモデリング)のキャリアパス

3Dモデリングが好きで、より良いキャラクターを作ることに燃える現場主義のクリエイターが目立つのがキャラモデリングの世界です。スペシャリストとして道を究めたい人は、ツールの習熟度を高め、最新のアートやトレンド、エンターテイメントへのアンテナを高く保ちつつ、「Unity」や「Unreal Engine」などのゲームエンジンにも手を伸ばしてください。

一方、同じポジションにとどまるのではなくキャリアアップを図りたい人は、リードデザイナーアートディレクターを目指す道もあります。
リードデザイナーであればキャラクターを生み出すところから関わることができますし、アートディレクターになればゲーム全体のクオリティチェックも業務に含まれるので、より広い視野でゲーム制作に携わることが可能です。そのままマネージャーとしてチームのマネジメントを任されるようになれば、さらに上の職域であるプロデューサーへの道も開けます。

また、プログラミングの知識と技術を習得して、テクニカルアーティストを目指す道も考えられます。デザイナーとエンジニア、双方の考え方や制作方法を知っている立場になるので、両者の橋渡しをしたり、効率良く制作を行うための提案ができたりするポジションです。3Dコンテンツを扱う多くの企業で活躍できるので、キャリアアップしたい人はぜひ目指したいポジションです。

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