職務経歴書は「志望動機」が大切ですが、同じように「自己PR」も特に力を入れるべき項目といわれています。あなたのストロングポイントを採用担当者に印象付け、転職先での活躍を想起させるのが目的ですので、魅力が伝わるような文体や言葉を選び、内容も読んだ人が納得できる「根拠のある文章」にしましょう。
重要なのは、ただ自分のアピールポイントを盛り込むのではなく、応募先が欲している人材像を意識しながら書くことです。転職活動が初めてという方は「自分を魅力的に表現するなんて恥ずかしい」「特筆すべき点が見つからない」と尻込みしてしまうかもしれません。しかし、これから紹介する解説を実践すれば、あなたの魅力が詰まった自己PRが書けるようになります。まずは書き方からチェックしていきましょう。
自己PRの書き方に決まりはありません。下記の3ステップで、これまでの実績や経験から得たスキルをベースに、応募先で活躍するイメージを膨らませながら書きましょう。
前職(現職)までの業務で得た経験の中でも、特に印象に残っている仕事をピックアップしましょう。必ずしも輝かしい実績である必要はなく、仕事に対する自分の姿勢や、社内でのキャラクター(位置付け)に関するものでもOKです。自分の得意分野や成功体験の中から、応募先に関連するエピソードを選んでいきます。異業種からゲーム・映像業界に転職を希望する場合は、応募先の仕事に活かせそうな経験やこれからやりたい仕事との接点も盛り込むといいでしょう。
自己PRの文章量は長すぎてもいけません。ピックアップした経験の中から応募先に最もフィットするものを選び、これを自己PRの軸とします。「実績」「スキル」「人柄」など、前面に押し出すテーマが決まったら、早速書き進めてみましょう。
職務経歴と同じように、自己PRにおいても可能な限り数字など、具体性のある情報を盛り込むのがベターです。しかし、ただ実績を並べるだけでなく、採用担当者に意欲が伝わる文体にしましょう。書き終わったら、誤字・脱字がないか確認しながら推敲を重ねます。
「ゲーム業界の同業種に転職」・「ゲーム業界に異業種から転職」における自己PRの例文を参考に、書き方のポイントをチェックしていきましょう。
現職では入社以来5年間、家庭用ゲーム・モバイルゲームを中心に、3Dキャラクターモデリング業務を担当、現在はモデリング作業を行いながらアートディレクターとして3Dパート全般のディレクション、クオリティ管理、10人程度のプロジェクトメンバーの進捗管理を行っております。ディレクション業務においては、客観的な視点でプロジェクトを捉えることを意識し、進捗状況によってメンバーの作業分担を見直すなど、臨機応変に対応することを心がけています。また、Maya勉強会などを積極的に開催し、若手育成にも注力してきました。これまで培った経験を活かし、多くのタイトルを開発・運営する貴社で、より規模の大きい仕事に携わりたいと思います。
・「10人のメンバー」「Maya勉強会」など、具体的な表現を盛り込む
・応募者の将来性を感じさせる内容となっている
私はWEBアプリケーションの開発エンジニアとして3年の経験があります。未経験から自主学習を通して各技術を習得し、プロジェクトに参加可能なまでにスキルアップしました。直近のプロジェクトでは、WEBフロントエンドのフルリニューアルを1人で担当し、ゼロから技術選定やコードベースの設計を行いました。その際には、他メンバーのメンテナンスを想定し、テストコードやLintを導入するなど、コードの可読性が失われないように意識して開発しました。エンジニアとして実績を積む中で、以前より興味のあったゲームアプリの開発に携わりたいと強く考えるようになりました。私がこれまで磨いてきたスキルを存分に発揮したいと思っています。
・仕事に対する姿勢を盛り込む
・転職のきっかけにふれる。続く志望動機の欄で、より深く記入するとベター
自己PRの項目でよく見られるミスをまとめました。自分が書いた文章が該当していないか、提出前にぜひ確認してください。
力が入るあまり、普段使わない言葉や業界用語を多用してしまうのはありがちです。平易な表現に書き直しましょう。
応募先の企業に対し、上から目線の文章になっていないでしょうか。業界動向を語ったり、評論したりというような自己PRは、採用担当者からあまり良い印象を抱かれない可能性があります。
自己PRで強くアピールするポイントが、応募先のニーズと合致しているかを再度チェックしましょう。応募先の企業を研究し、フィットする強みやスキルを打ち出していくのが肝要です。
大学時代のサークル活動やプライベートでの趣味などを中心に書いてしまうのはNGです。あくまで社会人として得た経験について記入しましょう。
長く同じ職種でキャリアを積まれてきた方は、どうしても落ち着きのある自己PRになってしまいがちです。可能であれば苦手分野の克服や、新しいことにチャレンジした経験など、意欲的に映るエピソードを盛り込むようにしてください。
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