ゲーム業界用語解説 ― Cocos2d-x(ココスツーディーエックス)とは

Cocos2d-x(ココスツーディーエックス)とは
― ゲーム業界用語解説

「Cocos2d-x」は、2Dのゲーム制作に特化したフレームワーク(プログラミングに際して必要とされる一般的な機能があらかじめ実装されているソフトウェア)で、 誰もが自由に利用・改変できるオープンソースとして提供されています。無料で全機能が開放されており、ほかのミドルウェアなどと比べると動作が軽く、開発環境を構築しやすいことも特長です。

単一のソースで複数のOSに向けたアプリを開発できる「クロスプラットフォーム」に対応しており、例えばiOS向けとAndroid向けのアプリ開発を、同時進行することが可能です。 そのため、スマートフォン向けのゲームを制作する多くの開発会社や個人クリエイターの支持を受けてきました。

Cocos2d-x(ココスツーディーエックス)とは ― ゲーム業界用語解説

「Cocos2d」の歴史と広がる対応言語

「Cocos2d-x」の元になったのは、プログラミング言語「Python」で書かれた「Cocos2d」で、オリジナル版は2008年2月に公開されました。
当時は2Dゲームのミドルウェアやフレームワークは数が少なかったことに加え、オープンソースであったことも幸いし、多くの開発者が参加して盛んに機能拡張が行われ、 2Dアプリ開発における業界スタンダードの地位を築いていきます。その結果、Pythonだけでなく、「C++」「C#」「Go」「Java」「Javascript」「Objective-C」など、 多くのプログラミング言語に対応(移植)されていきます(※)。
中でも需要が高かったC++向けに作られたのが「Cocos2d-x」で、2010年11月に最初のバージョンが公開されました。

日本で広く普及し始めたのは2012年頃。その後、2013年にFacebook上に「日本Cocos2d-xユーザー会」コミュニティーが設立され、2,000人を超えるメンバーが集います。
GitHubでも日々情報が更新されるなど、活発な意見交換や機能更新が行われました。翌2014年にかけては専門書も数多く出版され、「2Dゲームの開発=Cocos2d-x」という時代が訪れます。

※対応するプログラミング言語ごとに「Cocos2d」の名称が異なる。「C#」は「Cocos2d-XNA」、「Go」は「gocos2d」、「Java」は「Cocos2d-android」、 「Javascript」は「Cocos2d-javascript」と「Cocos2d-html5」、「Objective-C」は「Cocos2d for iPhone」。

「Cocos2d-x」で開発されたアプリが続々と登場

長らくゲームの世界で主役だった家庭用ゲーム機ですが、2010年代の前半にはスマートフォンが取って代わりました。
据え置き型のゲーム機では実現不可能だった「数千万ダウンロード」「月商数億~数十億円」というモンスター級のアプリも続々と生まれ、 次のヒットを目指して多くのアプリ開発会社がしのぎを削る中、「Cocos2d-x」は業界スタンダードの地位を確立していきました。そして、その中から多くのメガヒットが生まれています。

<Cocos2d-xで開発されたアプリの例>

  • モンスターストライク
  • LINE:ディズニー ツムツム
  • 剣と魔法のログレス いにしえの女神
  • ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト
  • ぷよぷよ!!クエスト

いずれも、アプリランキングの上位を長らくキープし、今なお人気のあるアプリがほとんどですから、 プレイした経験がある人も多いでしょう。もちろん、ほかにも多くの2Dゲームが「Cocos2d-x」で開発されています。

2Dゲーム=Cocos2d-x時代の終焉?

2015年頃まで、日本国内でスマートフォン向けの2Dゲーム開発といえば「Cocos2d-x」がファーストチョイスでした。 しかし、スマートフォンの機能が向上して3Dゲームが人気を集めるようになったことで、少しずつ「Cocos2d-x」が活躍する場面は減っていきます。
同時に、特に世界的なミドルウェアである「Unity」と「Unreal Engine」も、2Dゲームの開発環境を整えていきます。 オープンソースで多くの開発者が更新してきた「Cocos2d-x」も、メジャーアップデート(バージョンの更新)は2019年11月を最後に行われていません。

しかし、2021年1月現在も、まだ多くの「Cocos2d-x」で開発されたアプリが運営されています。これらのタイトルにおける日々の更新、 続編の開発などの場面において「Cocos2d-x」を使えることは、開発者にとって大きなアドバンテージです。 また、これまで「Cocos2d-x」で技術を蓄積してきた開発会社(開発者)は、「Unity」や「Unreal Engine」で2Dゲームを制作するよりも、 優れた作品を作る素地ができています。特に、中小の開発会社の場合、開発環境をすぐに移行することは難しいので、「Cocos2d-x」が現役という場合もあるでしょう。

もちろん、これまで培ってきた技術やノウハウ、構築してきたライブラリには大きな価値があり、それらを利用して新作を作ることは理にかなっています。 また、重厚長大で演出過多な3Dゲームではなく、懐かしさを感じたり、手軽にプレイできたりする2Dゲームの需要は減っていません。

2Dゲームの制作を行うとき、「Cocos2d-x」が活躍する場面はまだ多く残されており、そこから次のヒットアプリが生まれる可能性も十分あります。 2Dゲームの開発を志すのであれば、ぜひGitHubをチェックしておきましょう。

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