転職ノウハウ ― 職種別に知っておきたいゲームクリエイターの面接対策

職種別に知っておきたいゲームクリエイター面接対策

職種別に知っておきたいゲームクリエイターの面接対策

オンラインであっても対面であっても、採用面接の際に聞かれる内容に大きな変化はありません。
そこで、ゲーム会社の面接で必ずといっていいほど聞かれる質問と答え方をご紹介します。また、デザイナー・プログラマー・プランナーごとに異なる、面接時のアピールポイントを解説します。

面接でよく聞かれる6つの質問の答え方

職種やポジションにかかわらず、面接でよく聞かれる内容は「自己紹介」「志望動機」「転職の理由」「ゲーム業界に関すること」「キャリアプラン」です。これに、いわゆる「逆質問」を加えた6つの質問について、質問の意図や面接官が見ているポイントを押さえることで、より良い回答ができるようになります。

質問1:自己紹介と職務経歴、スキル

自己紹介は、第一印象を決める重要なポイントです。まず、氏名や年齢、前職(現職)のポジションを、事前に提出した履歴書と職務経歴書に沿って答えましょう。担当している仕事の内容や実績については、冗長にならないよう短くまとめ、転職後にやりたいことも簡潔に答えておくことも大切です。
この段階でスキルについて詳しい内容を聞かれることもありますので、前職までの「仕事で身に付けたこと」を詳細に説明できるようにしましょう。

<聞かれ方の例>

職務経歴に沿って自己紹介をお願いします。

<面接官の視点>

書類を読めばわかることをあえて聞くのは、表情や話し方をチェックするためです。明るい表情、強弱をつけた話し方を心掛けましょう。姿勢が崩れないように気を引き締め、目線はしっかり相手を見るなど、細かい部分への気配りも大切です。

質問2:志望動機

事業内容や製品、ゲーム開発への興味や共感を示した上で、「自身の経験をどのように活かし、貢献できるか」「入社したらどんな仕事をしたいか」をアピールしましょう。
企業が求める人材と齟齬を生じさせないために、ホームページはもちろん報道記事(ゲーム情報サイトや経済情報サイトなど)を読み込んでおくことや、担当のキャリアアドバイザーから現場の情報をヒアリングしておくことも大切です。これは、あなたがアサイン予定のポジションにマッチする人材か確認したり、企業の展望を踏まえた回答が求められたりするためで、海外への展開に積極的なゲーム会社であれば、「海外のコンテンツを扱った経験を活かして売上増に貢献したいです」というようなことを具体的な内容も含めて答えるといいでしょう。

<聞かれ方の例>

当社を志望する理由は何ですか?

<面接官の視点>

志望度の強さ、自社の社風やビジョンとのマッチングを測っています。「学びたい」「成長したい」という積極的な姿勢は好印象ですが、「仕事を教えてもらいたい」という受け身な発言はNGワード。中途採用は、即戦力を求める場であることを忘れないようにしましょう。

質問3:転職の理由

面接は、前職(現職)の愚痴を言う場ではありません。「仕事がきつい」「休みがない」といったネガティブなワードではなく、「こういうことがしたい」という具体的でポジティブな理由を話すようにしましょう。
例えば、「(現職の)給与が低い」ことが理由であれば「スキルや成果に対する適切な評価を得られる企業で働きたい」と言い換えることができますし、「人間関係で失敗」であれば「周囲と良好な関係を築いて働きたい」。「残業が多かった」ことは「効率良く働きたい」「ワークライフバランスをとりたい」と言うことができます。

<聞かれ方の例>

転職の理由を教えてください。

<面接官の視点>

この質問では、前職と同じ理由で退職する可能性の有無と、人柄を確認しています。コストをかけて人材を採用する以上、長く活躍してほしいのは当然ですし、社風になじむ人物であるかを見極める必要があるからです。実際にはマイナスな内容であっても、ポジティブに受け取られ、入社意欲を感じてもらえるような答え方をしましょう。

質問4:ゲーム業界に関すること

ゲーム会社の面接では、ゲームへの興味や意欲について問われます。ご自身が好きなゲームについて、そのタイトルが「なぜ好きなのか」を説明しましょう。「ゲームが好き」というアピールは、好印象につながる重要なポイントです。
職種によって異なる聞かれ方をされることもあるので、ご自身の職種に合った内容で答えられるように準備をしておいてください。好きなゲームを問われたときは、素直に好きなタイトルを挙げても構いませんが、応募した企業のタイトル(シリーズ)を挙げられるとなお良いでしょう。

<聞かれ方の例>

・あなたが好きなゲームは何ですか?
・最近、遊んだゲームを教えてください。
・影響を受けたデザイナーはいますか?(デザイナー向け)
・プログラミング的な視点で影響を受けたり、印象に残っていたりするゲームは何ですか?(プログラマー向け)
・好きなシナリオライターやプランナー・ディレクターはいますか?(プランナー向け)

<面接官の視点>

選考職種によりますが、これまでにプレイしてきたゲームや、影響を受けたゲームのどこに魅力を感じたのかを聞くことで、ゲームへの関心度や知識、アサイン予定の開発コンテンツとマッチしているかどうかを測ります。希望しているポジションを踏まえた回答は必須で、影響を受けたクリエイターについては、ある程度語れるレベルになっていると良い印象を与えられます。

質問5:キャリアプラン

キャリアプランに関する質問には、応募したポジションに沿った上で、「経験をどう活かすか」「どのようなスキルを身に付けていくのか」「どんな仕事に挑戦したいか」を、具体的に答えることが大切です。
応募した会社で働いているご自身を想像しながら伝えると、意欲を感じ取ってもらえます。事前にキャリアアドバイザーと相談し、ご自身のキャリアプランと応募ポジションをリンクさせてしっかりと話せるようにしておけるとベストです。

<聞かれ方の例>

入社後にどんなことをしたいですか?

<面接官の視点>

ご自身の職種・職域をしっかり把握できているか。また、企業にどのように貢献する人材であるかをつかもうとする質問です。
入社後のイメージをしっかり作っておき、なるべく具体的に答えるようにしましょう。

質問6:逆質問

会社や業務への興味や関心、志望度を測るために、逆質問の時間が設けられます。3~4個の質問を事前に考えておきましょう。
ただし、企業のホームページに書かれていることなど、調べたらわかることを聞くのは逆効果です。なお、「特にありません」は絶対に避けてください。

<聞かれ方の例>

弊社、あるいは仕事の内容について質問はありますか?

<面接官の視点>

ここまでの質問への回答でおおよその人物像をつかめているので、最後に「仕事への意欲」がどの程度あるのかを確認する意図があります。
自身が応募したポジションや職種に関すること、働き方にまつわることなどを、できるだけ具体的に聞くようにしましょう。

職種別に必要な面接時のアピールポイント

面接でよく聞かれる質問には、自身が企業の求める人材と、合致していることが伝わるような回答にすることが重要です。ゲーム会社の代表的な職種であるプログラマー・デザイナー・プランナーによく出される質問に関して、「面接官が何を見ているのか」を知っておき、対策を立てておきましょう。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーにとって、最も大切なものはプログラミングスキルであり、それは過去の実績を記した職務経歴書やポートフォリオで面接官に伝わります。その上で行われるのが、関わったプロジェクトの規模、ツールへの習熟度、アルゴリズムやコーディングに関する質問です。ご自身を大きく見せるのではなく、等身大の技術力を伝えるようにしましょう。
なお、ゲームのプログラミングはチームで行うものですから、受け答えで「コミュニケーション能力の有無」も測られていることも忘れないでください。

2D・3DCGデザイナー

デザイナーが問われるのはデザインスキルとデザインの志向です。好きな本や漫画、映画、画家(イラストレーター)などについて聞かれたら、「なぜその作品(作家)が好きなのか」を語れるくらいになっておくとよいでしょう(面接でどこまで語るかは、面接官の反応を見ながら行ってください)。
得意(好き)なCG(イラスト)のテイストを問われることも多いので、具体的な作品名と理由を答えられることも大切です。もちろん、ポートフォリオの作例を示して、目指している(表現したい)世界観を語っても構いません。

ゲームプランナー

ゲーム会社がプランナーに求めているのは、端的にいうと「利益の出るタイトルを作れる」ことです。ゲームシステムや世界観に対するアイディアは、ゲームを作る上では欠かせないものですが、その前段として「経営」「収益」に対する感覚を持って仕事に取り組める人材であることを示さなければなりません。
過去に担当したタイトルの実績を挙げるだけでなく、収益向上のために実装した機能や施策をアピールし、既存のタイトルの収益を高める改善案などを提案するようにしましょう。

面接を受けるには準備が必要

履歴書や職務経歴書、ポートフォリオには、応募する企業や職種、ポジションに合わせた作り方があります。この部分については、豊富なノウハウを持つシリコンスタジオエージェントのキャリアアドバイザーに添削を受けながらブラッシュアップすることができます。面接については、服装や姿勢、話し方といった基本的なことをはじめ、対象の企業が求めている人物像やよく聞かれる質問などについて、事前に確認しておくことが可能です。

とはいえ、実際の面接の場に立つのはご自身ですから、何を聞かれても平気なように準備をしておく必要はあります。キャリアアドバイザーからの「企業のホームページは確認してください」「最近のタイトルを遊んでおいてください」といったアドバイスをどこまで実行するかは、最終的にはご自身の裁量に任されるものです。面接直前にサイトを見るだけ、もしくは最新のタイトルのムービーやプレイ動画をチェックするだけでもある程度の情報は得られますから、それで済ませてしまっても(キャリアアドバイザーには)わかりません。しかし、採用担当者にはすぐに見抜かれてしまうでしょう。

そのような付け焼き刃の知識では、どれだけスキルがあったとしても「意欲」が感じられませんから、特に正社員としての採用される可能性は低くなるでしょう。企業のビジョンや理念、ゲーム開発にあたって大切にしていることなどは何度も読み返し、ポイントになりそうなワードをメモして頭に叩き込んでおきましょう。また、最新のタイトルは体験版などでも構わないので、実際に遊んで「良いところ」「改良点」をまとめておくことが大切です。なお、「◯◯シリーズ最新作のスタッフ募集」などに応募する場合、同シリーズを遊んでいないようでは話になりません。

職種別に知っておきたいゲームクリエイターの面接対策

企業が面接に呼ぶということは、事前に提出した書類によってスキルやキャリアがある程度認められたということです。ご自身が相手(企業)の求める人材であり、長く働く意思と意欲を持ち合わせていることを伝えるためにも、事前の準備は入念に行いましょう。面接が苦手な方はキャリアアドバイザーに相談し、面接対策を行っておくと安心して本番に臨めるようになるはずです。

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