E3とは ― ゲーム業界用語解説

ハードメーカー、大手ソフトメーカーが一斉に新作を発表する場として定着するE3。ゲーム業界で働くすべての人が必見のイベントとして知られる、世界最大のゲーム見本市の歴史を振り返りました。

E3 ― Electronic Entertainment Expo

E3は、Electronic Entertainment Expoの略称で、アメリカのロサンゼルスで開催される世界最大のコンピューターゲームおよび関連製品やサービスなどの見本市です。初めて開かれた1995年以降、毎年5~6月頃に開かれています。前身となったのは、やはりアメリカのシカゴで開かれている家電の見本市・Consumer Electronics Show(CES)で、1994年まではCES会場でゲーム関連の展示が行われていました。しかし、ゲーム市場の拡大に伴い、ゲームに特化した(ゲームだけの)見本市を求める声が大きくなったことから、アメリカの業界団体Entertainment Software Association(ESA)が、E3の開催に踏み切ったのです。

こうした経緯もあって、メディアと流通関係者に向けた、いわば業界人向けのイベントでしたが、年々増加する来場者の問題などから2007年と2008年は名称を「E3 Media and Business Summit」に変更。出展者と招待客の数をしぼって開催しました。しかし、ユーザーや業界からの注目度の減少が顕著だったことから、2009年から元の名称と規模に戻しています。ちなみに、2018年は6月12~14日の3日間に渡って開催されました(2019年は6月11~13日に開催予定)。

新ハードや大作の発表はプレスカンファレンスという風潮

E3が始まった1995年は、日本でいう「次世代ゲーム機戦争」の開戦前夜。セガが、プレスカンファレンスの場で「セガサターン」の詳細を発表。北米での販売価格を399ドルとしました。一方、ゲーム機への参入を明らかにしていたソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE。現在のSIE)は、その最初のハードである「プレイステーション」を299ドルと、セガサターンより100ドルも安く売り出すことを明言。圧倒的優勢だった任天堂のスーパーファミコンの性能を大きく上回る新ハードの情報は、ユーザーに熱狂的に受け入れられました。

E3のプレスカンファレンスで大きな発表を行うという流れは、このときの2社によって形づくられたといっても過言ではありません。なお、以降のE3で発表されたおもなハードやタイトルは以下のとおりです。

開催年 メーカー 発表された内容
1996 セガ セガサターンを199ドルに値下げ
1996 ソニー(SCE) プレイステーションを199ドルに値下げ
1996 任天堂 ニンテンドー64をプレイアブル出展
1997 コナミ 「メタルギアソリッド」を映像出展
1997 スクウェア 「ファイナルファンタジーVII」をプレイアブル出展
1998 セガ ドリームキャストを発表
1998 任天堂 「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の映像を公開
1999 任天堂 次世代機・ドルフィン(ゲームキューブ)の開発を公表
2000 コナミ 「メタルギアソリッド2」を映像出展
2001 Microsoft Xboxでゲーム機市場に参戦
2002 Activision 「Doom 3」を発表
2003 Valve Software 「ハーフライフ 2」を発表
2004 ソニー(SCE) プレイステーション・ポータブルを発表
2004 任天堂 ニンテンドーDSのプロトタイプを公開
2005 ソニー(SCE) プレイステーション3を発表
2005 任天堂 次世代機・レボリューション(Wii)の開発を公表
2005 Microsoft Xbox 360を発表
2006 任天堂 Wiiを正式に発表
2007 特に大きな発表はなし
2008 特に大きな発表はなし
2009 ソニー(SCE) PlayStation Moveを発表
2009 Microsoft Project Natal(Kinect)を発表
2010 特に大きな発表はなし
2011 ソニー(SCE) PlayStation Vitaを発表
2011 任天堂 Wii Uを発表
2012 特に大きな発表はなし
2013 スクウェア・エニックス 「ファイナルファンタジーXV」を発表
2014 特に大きな発表はなし
2015 スクウェア・エニックス 「ファイナルファンタジーVII」のリメイクを行うことを発表
2015 ソニー(SCE) 「人喰いの大鷲トリコ」を発表
2016 カプコン 「バイオハザード7 レジデント イービル」を発表
2016 ソニー(SCE) PlayStation VRの発売日、価格を発表
2016 任天堂 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を発表
2016 Microsoft Xbox One Sを発表
2017 Microsoft Xbox One Xを発表
2018 Electronic Arts 「バトルフィールド5」を発表
2018 カプコン 「デビル メイ クライ5」を発表
2018 スクウェア・エニックス 「キングダム ハーツIII」の映像を公開

一時期、迷走を見せたE3ですが、2009年以降はしっかり立て直し、世界のゲーム業界・市場の行方を占うイベントとしての地位は、しばらく揺るぎそうにありません。プレスカンファレンスを行うメーカーも、当初はハードメーカーが中心でしたが、現在は大手ソフトメーカーによるものも増えています。

また、日本で開催されている東京ゲームショウには出展しない任天堂も、会期に合わせて、ネットで(全世界に向けて代表取締役らが新作発表を行う)ニンテンドーダイレクトを放送するなど、世界市場で戦うメーカーにとって欠かせないものとなっています。その一方で、ソニー(SIE)は2019年の不参加を発表していますが…。

ゲームに携わるすべての人にとって見逃せないイベントとして、今後も(ニュースサイトなどを)しっかりチェックすることをおすすめします。

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