クリーチャーズって何を作っている会社?
『ポケットモンスター』シリーズの原作3社の内の1社として、ポケモン関連のデジタルゲームや、
ポケモンカードゲームの企画・制作、ポケモンキャラクターの3Dモデリング・モーション制作を行っています。
ポケモン関連以外では、iOS/Androidアプリの企画制作、書籍の企画編集や、NHK「みんなのうた」のアニメーション制作も手掛けています。今後も、ポケモン事業を基軸として幅広く業務を行うことで、各分野で蓄積され たノウハウを別の分野に活かし、より魅力的なコンテンツ作りを続けていきます。




クリーチャーズってどんな会社?
ゲーム業界の中では離職率がとても低く、デジタルゲームの開発部署で活躍する社員の平均年齢30代半ば。
社風としては自由でおおらか。自発的にいろいろなことにチャレンジできるので、やりたいことがある人、探究心が強い人、自分から提案できる人ほど成長しやすい環境です。
また、全体の進行や業務量の管理がしっかりしているので、仕事とプライベートのメリハリをしっかりつけて働きたい人に向いている会社です。
ゲーム開発の裏側に迫る!クリーチャーズ開発者インタビュー
「名探偵ピカチュウ」開発クリエイターにインタビュー
「ポケットモンスター(ポケモン)」のコンテンツを開発する株式会社クリーチャーズ。子供から大人まで楽しめて、世界的に展開しているゲームの開発は、一般的なゲームの開発とどう違うのか。
実写映画化もされ、ポケモンの新たな魅力を広めたゲーム「名探偵ピカチュウ」。その続編のゲームプランナーである平埜洋太氏と、プログラマーの近藤啓介氏に、入社の経緯から現在の仕事内容、ポケモンならではの苦労話などについて伺いました。
「名探偵ピカチュウ」続編、プログラマー&ゲームプランナー大募集中!!

写真 左:近藤啓介さん 右:平埜洋太さん
――お二人は、「名探偵ピカチュウ」の続編を制作されているとのことですが、お仕事の内容を教えてもらえますか?
近藤
今は、ゲームとして成立させるためのテキストを表示するUIの実装部分や、ゲームの流れを作る基本動作の実装に取り掛かっているところです。
平埜
私は、「ディレクターからの要望をどうシステムに落とし込むか」を検討しています。その上で、実際のゲームの流れを、シナリオを基に設計しているところですね。
――開発現場では、どのプログラミング言語が使われているのでしょうか?
近藤
C#を使っています。ですから、これから入社されるなら、C#が使える方が望ましいですね。これまでのゲーム開発の経験を活かして、プロジェクトにスムーズに参加していただけると思います。
――ゲームプランナーとして求める人物像はどのような方でしょうか?
平埜
打ち合わせがとても多くなりますので、やりとりがしっかりできる方に来ていただけるとありがたいです。目的に対してどう進めるべきかを選択するにあたって、自身の好みを打ち出すのではなく、メリット・デメリットを含めてしっかり話し合えること。ゲームデザインの仕事を深掘りしていくと「伝える仕事」になるので、相手に伝わる文章を書けることも大事だと思います。
実務経験の面でいえば、今回は経験者の募集なので、ゲームデザインの実務をこなしてきた方が対象になります。条件も比較的しぼられていて、「コンシューマーで2年以上の経験」が必要です。コンシューマーでのゲームデザイン経験であれば、ハイエンド機である必要はありませんが、ソーシャルだけの方は、今回は対象外となります。
――新しく参加される方は「名探偵ピカチュウ」の何を担当するのでしょう?
近藤
入社される時期にもよりますが、その方の得意分野に応じて力を発揮できるようなタスクをお任せすることになります。
平埜
企画職なら、シナリオをメインにしているチームと、私がいるゲームの仕様を固めるチームがあります。シナリオが得意な方はシナリオ、企画力のある方であればいっしょにゲームの仕様を作ることになるでしょう。もちろん適性だけでなく、本人がやりたいことも加味しながら決めていきます。
Nintendo Switchやポケモンならではの開発の苦労とは

――前作はニンテンドー3DSで、今回はNintendo Switchとなりますが、開発していて大変なことはありますか?
近藤
Nintendo Switchにはコントローラーが数種類あり、プレイヤーの入力への対応をいろいろ準備しておく必要があります。また、3DSのときはアカウントが1つで大丈夫でしたが、Switchの場合は切り替えにも対応しなければいけません。3DSに比べると、できることが格段に増えますので、楽しい半面、やらなければならない部分も増えています。またNintendo Switch では2画面ではなくなるため、デザインも変わってきます。そのあたりも含め、前作とは大きく違いますね。
――ほかのタイトルにはないポケモンならではの工夫はありますか?
平埜
ポケモンですから、やはり多くの世代の方に遊んでいただけるように作っています。「名探偵ピカチュウ」はアドベンチャーゲームですが、小さいお子さんでも遊べるように、事件の難易度を少しマイルドにしています。その分、プレイヤーがピカチュウと一緒に謎を解いているという実感を強く感じられる仕組みや、ポケモンの能力を使った事件などを取り入れようと工夫しています。もちろん、大人が楽しめるようにも考えています。
――開発しているクリエイターの人は、皆さんポケモンが好きなのでしょうか?
近藤
入社当初はあまり詳しくない人もいますが、働いていくうちに好きになっていきますね。
平埜
企画職の場合は、ポケモンにくわしいほうが当然アイディアの幅がより広がります。しかし、ポケモンが好きというだけではなく、まずは自分が作りたいものが明確にあることが大事です。反対に、ポケモンに詳しくない方に入社いただくのであれば、ポケモンに詳しい人とは別の視点でポケモンをとらえてくれるのでは、という期待もありますね。
入社のきっかけは「ポケモンカードゲーム」。ゲームが好き!を仕事に。

――お二人がクリーチャーズに入社した経緯を教えてください。
近藤
私は新卒で入社してからずっとプログラマーとして働いています。実は昔からずっと「ポケモンカードゲーム」が好きで、プレイヤーとして日本代表になったこともありまして(笑)。就職活動ではゲーム会社を探していたのですが、ちょうど「ポケモンカードゲーム」の会社として知っていたクリーチャーズの募集があったので、迷わず応募しました。面接のときには「希望部門は、カードではなくデジタルゲーム部門ですか?」と聞かれましたが、プログラマーとしてデジタルゲーム開発がしたかったので、希望通りゲームプログラマーとして配属になり、うれしかったです。
平埜
私も子供のころ、ポケモンが直撃した世代ですので(笑)、「ポケモンカードゲーム」が発売されたときはよく遊んでいましたね。私の場合は、ゲーム系の専門学校を卒業後、あるゲーム会社に新卒として入社して1年ほど働いておりました。その会社を辞めた後、知人に誘われてクリーチャーズのカード部門でテスターとして働き始めました。テスターとして2年ほど働いていたのですが、「ゲーム部門で働かないか?」という話をもらって。ゲーム部門の正社員として改めて入社することになりました。
――お二人は、どうしてゲームクリエイターの道を選んだのでしょうか?
近藤
やはり、ゲームが好きなことが前提にあったと思います。大学で専攻していたプログラムを活かせる職種であり、さらに「ポケモン好き」ということもあり、この会社には全部そろっていました(笑)。
平埜
小学生のころからゲームに興味があり、ゲーム系の専門学校に通って……。まっすぐゲーム会社を目指していた感じです。途中でカードゲームにも関わりましたが、元の道に戻りましたね。
クリーチャーズで働いていて良かったこと


株式会社クリーチャーズ オフィス風景
――クリーチャーズで働いていて良かったことはありますか?
近藤
私はポケモンがすごく好きでしたから、そのキャラクターが活躍するゲームを作る過程に自分が携われることや、ほかのメンバーが作っているのを見ながら働けることにやりがいを感じます。
平埜
私も元々ポケモンの世界が好きですから、同じ感覚があります。特にゲーム「名探偵ピカチュウ」は、野生のポケモンとの出会いやトレーナーバトルではなく、ポケモンと人間が一緒に暮らすという部分に焦点を当てています。この、新しい切り口でポケモンの世界を描く場面に携われるのは、とてもおもしろいと感じています。
――働く環境について教えてください。
平埜
1日の就業時間は8時間ですが、その日の仕事内容を7.5時間で見積もるようにしています。10時間以上働かないと終わらない作業量を見込んでいたりするところもありますが、それでは残業必至ですよね。定時は19時半ですが、遅くなったとしても、21時前後には帰れています。明日が締め切りであっても22時とか、そういうレベルです。
休暇取得については、よほど忙しいときでない限り、比較的みんな自由に有給休暇を取得しています。休日出勤も少ない方じゃないでしょうか。アップ前に休日出勤をして、溜まった代休を一気に取るという話をよく聞きますが、クリーチャーズはそこまで無理なスケジュールで仕事をしていません。
近藤
スキルアップについても支援制度があります。業務との兼ね合いもありますが、希望すれば勉強会やイベントに参加できます。費用も基本的に会社負担ですね。意欲があれば、学べる環境があります。そのために必要な支援も、厚く用意されています。
平埜
会社の雰囲気で社内の交流は活発に行われていると感じています。社内にリラクゼーションルームがあるのですが、そこでゲームをしていたら混ざって遊ぶこともありますし、大会なども開かれています。「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」のリーグでは、私が優勝しました(笑)。カードゲームも同様で、新作が発売される度に、その場でパックを開けて戦っている感じです。社内のカードゲーム大会も不定期ですが開催していますね。他部署のスタッフと社内の大会で初めて会って、そこから交流するケースも多いです。部門が違っても、ゲームなどを通じて活発に交流していますね。
――働きやすい環境が整っていますね。離職率も低いと伺いました。
近藤
やはり、無理なく働けるのが良いのではないでしょうか。人間関係についても良い環境だと思います。
平埜
会社に合わせて無理して働くのではなく、「やりたいようにやれる」という部分もあると思います。
近藤
会社の方針として、「普段の生活をちゃんと送る」が掲げられています。アイディアは普段の生活の中から生まれるものですから、残業ばかりで仕事しかしていないと、アイディアが出てこなくなる。自分の時間はしっかり取り、そこで出たアイディアを仕事に還元してほしいという意味が込められています。
これからいっしょに働く仲間へメッセージ

――これから「名探偵ピカチュウ」チームに加わるメンバーに一言お願いします!
近藤
自分から積極的に動く方と働きたいです! 仮に、わからないことがあった場合、それを言ってくれないとこちらもわかりません。自分から「ここがわかりません」と言ってくれればどんどん教えます。あるいは「こういうことをやりたい」と言われたら、「こんな感じでどうだろう」と教えてもらえる環境です。
平埜
クリーチャーズは、「成長する意欲のある人をどんどん伸ばそうとしてくれる会社」です。そういう前向きな気持ちを持って、自主的に取り組める方と働くことは、私にも刺激になります。とてもいい環境が整っているので、ぜひいっしょに作品を作りましょう。

- 株式会社クリーチャーズ 近藤啓介
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新卒のプログラマーとして入社。
「名探偵ピカチュウ」では、ゲーム内のイベントフローの組み込みを担当した。
「ポケモンカードゲーム」では日本代表に選ばれるほどの実力者。好きなポケモンはマルマイン。

- 株式会社クリーチャーズ 平埜洋太
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「ポケモンカードゲーム」のチームに、アルバイトとして入社。
「ポケパークWii ~ピカチュウの大冒険~」の開発中にゲーム部門の正社員となり、「ポケモン立体図鑑」シリーズを担当後、「名探偵ピカチュウ」でゲームプランナーに。好きなポケモンはアブソル。