ゲームパブリッシャーとは、ゲームタイトルを企画し、販売を行っている企業のことで、企画・販売だけでなく開発を行っている企業も多くあります。有名なゲームタイトルで知られる企業や大手企業など、クリエイター以外にも広く認知されているゲーム会社が多くあります。
ここでは、日本を代表する「コンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)パブリッシャー企業」の中から20社をご紹介します。
任天堂は、京都に拠点を置く日本を代表する世界的なゲームメーカーで、類を見ないハードウェアとソフトウェア双方の開発力を持ち、家庭用ゲームの歴史を築いてきたといっても過言ではない企業です。
Nintendo SwitchやNintendo 3DSなどに代表される家庭用ゲーム機は世界中で広く普及し多くのユーザーに革新的なエンターテインメントを提供しています。また、世界中で人気を誇るゲームシリーズやキャラクターを数多く生み出しており、その代表的なものには『マリオ』シリーズ、『ポケットモンスター(ポケモン)』シリーズ、『ゼルダの伝説』シリーズなどがあります。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、ソニーグループの一員として、家庭用ゲーム機やゲームソフトの開発・販売を手がける世界的な企業です。家庭用ゲーム機のPlayStationシリーズで広く知られ、ゲーム市場において圧倒的な影響力を持っています。
1994年に初代プレイステーションを発売して以来、次々と革新的なゲームハードを世に送り出してきました。ハードウェアの開発だけでなく、ソフトウェア面でも数多くのヒット作を生み出しています。社内組織PlayStation Studiosが世界中に拠点を構える自社開発スタジオや子会社、外部デベロッパーを統括し、幅広いラインナップのコンテンツを提供しています。
セガは、アーケードゲーム、家庭用ゲーム機、モバイルゲームなど、さまざまなプラットフォームでのゲーム開発を手がけるセガサミーホールディングス株式会社のグループ企業です。
かつては、任天堂、NECホームエレクトロニクス、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントと並びゲームハードメーカーとして様々なゲーム機も開発していました。代表的なタイトルには、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズや『龍が如く』シリーズ、『ファンタシースターオンライン』などがあります。
バンダイナムコエンターテインメントは、日本を代表する数多くのコンテンツIPを持つバンダイナムコグループのデジタル事業(ゲーム事業)を担う中核企業の一つです。旧ナムコを母体とし、バンダイのゲーム部門が統合して現在の企業となりました。
バンダイナムコグループが所有するIP『ガンダム』『ドラゴンボール』『ソードアートオンライン』などのライセンスタイトルを数多く手がけています。
『アイドルマスター』『太鼓の達人』『鉄拳』『テイルズ オブ』シリーズなどの自社オリジナルタイトルも多数展開し、幅広いラインナップで世界中に魅力的なゲーム体験を提供しています。
スクウェア・エニックスは、『ファイナルファンタジー』シリーズや『ドラゴンクエスト』シリーズをはじめ、世界中で高い評価を受ける数多くの人気タイトルを手がけるゲーム開発・販売会社です。2003年にスクウェアとエニックスが合併して誕生し、それぞれの会社の強みを融合させて、多くの革新的なゲームを生み出してきました。
家庭用ゲームの他、スマートフォン向けゲームやオンラインゲーム、リメイク作品にも積極的に取り組み、幅広いプレイヤー層に支持されています。また、漫画やアニメ、映画などのメディアミックス展開にも力を入れており、総合エンターテインメント企業としての地位を確立しています。
コーエーテクモゲームスは、幅広いジャンルのゲームを手がけ、特に歴史シミュレーションやアクションゲームの分野を得意としています。代表的な作品には、『三國志』シリーズ、『信長の野望』シリーズ、『無双』シリーズなどがあります。
ブランドとIPを主軸にした『シブサワ・コウ』『ω-Force』『TeamNINJA』『ルビーパーティ』『ガスト』の5ブランドとスマートフォン向けゲームアプリ開発を行う『midas』の6グループ体制で開発を行っています。スクウェア・エニックスや任天堂のタイトルの開発にも参加することが多く、安定した開発体制と高い技術力を持つ企業です。
カプコンは、大阪に拠点を持つ圧倒的開発力の老舗ゲーム会社で幅広いジャンルのゲームを手掛けています。
創業以来、『ストリートファイター』『バイオハザード』『モンスターハンター』など数々の高品質なゲームタイトルを開発し、世界中のプレイヤーに楽しさと感動を提供しています。オリジナルコンテンツの制作にこだわり、すべて内製でつくっているのも特徴。常に革新的な技術と創造力を駆使して、新しいゲーム体験を生み出すことに力を注いでいます。
コナミデジタルエンタテインメントは、多岐にわたるジャンルのゲームでヒット作を輩出している老舗の日本のゲームメーカーの1つです。
アーケードゲーム、家庭用ゲーム、モバイルゲームなど、さまざまなプラットフォームでのゲーム開発を手がけており、代表的なタイトルには『プロ野球スピリッツ』『桃太郎電鉄』『サイレントヒル』などがあります。
アトラスは、セガサミーホールディングスのグループ企業で、高品質なストーリーテリングと独創的なゲームデザインで知られており、『真・女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズなどの人気タイトルを生み出しています。アトラスの看板シリーズであり世界的なヒットとなった『ペルソナ5』は、そのスタイリッシュなビジュアルと深いストーリーで世界中で高く評価されています。
SNKは、大阪に拠点を置く対戦型格闘ゲームの開発で有名なゲームメーカーです。アーケードゲームや家庭用ゲーム機向けに多くの人気タイトルをリリースしており、代表的な作品には、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズ、『サムライスピリッツ』シリーズ、『餓狼伝説』シリーズなどがあります。
1990年代には、独自のゲーム機『ネオジオ』を開発し、その高い性能と数多くの名作ゲームによって、ゲーム業界に大きな影響を与えました。現在も長年にわたり培ってきたゲームデザインと格闘ゲームのノウハウを活かし、新作タイトルの開発や既存タイトルのリメイク・リリースを続けており、世界中のゲームファンから支持されています。
Cygamesは、サイバーエージェントクループの企業の一つで『GRANBLUE FANTASY』や『ウマ娘』などのメガヒットタイトルを持つソーシャルゲーム業界のリーディングカンパニーです。
コンシューマーゲーム開発も積極的に行っており、『GRANBLUE FANTASY: Relink』や『リトル ノア 楽園の後継者』などの自社タイトルの発表や、『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS : M∀RS』(コナミ)や『アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション』(BNE)などの受託開発も行っています。
アニメや漫画、eスポーツなど幅広いエンターテインメント事業を展開しており、業界で注目を集める企業の一つです。
フロム・ソフトウェアは、ゲーム業界において革新的な作品で知られる日本のゲーム開発会社です。独創的なゲームデザイン、硬派な世界観と難易度の高いゲームプレイで名高く、世界中のゲーマーから支持を受けています。代表的な作品には、『DARK SOULS』シリーズや『ELDEN RING』があります。『Demon's Souls』を発端とする革新的な作品は多数の後続作品が生み出され「ソウルライク」と呼ばれる一ゲームジャンルを確立するほどの熱狂的な人気を博します。
レベルファイブは、福岡市に拠点を構えるゲームメーカーです。元はデベロッパーとして大手パブリッシャーの受託開発を行っており、スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストⅧ』の開発を行ったことで一躍有名となりました。
その後、自社ブランドを展開し『レイトン教授』『イナズマイレブン』『妖怪ウォッチ』など数多くのヒット作品を開発し、クオリティの高いコンテンツとユニークな世界観で、幅広い年齢層のファンを獲得しています。
スパイク・チュンソフトは、独自のゲームデザインとストーリーテリングで知られているゲームメーカーです。2012年にスパイクとチュンソフトが合併して誕生したこの会社は、多様なジャンルのゲームを手がけ、幅広いゲーマー層から支持を得ています。
代表的なタイトルには、学園ミステリーと推理アドベンチャーが融合し、ユニークなキャラクターと緻密なストーリー展開が特徴の『ダンガンロンパ』シリーズ、ランダム生成ダンジョンと高い難易度が魅力的なローグライクゲームの『風来のシレン』シリーズがあります。
マーベラスは、ゲーム開発を主軸としたデジタルコンテンツ事業をはじめ、アニメや漫画、ライブエンターテイメント、ライトノベルなどのメディアコンテンツ展開を行っており、総合エンタテインメント企業として幅広い活動を展開している企業です。
ゲーム開発では、アクション、RPG、シミュレーションなど多彩なゲームジャンルで知られており、代表作に『牧場物語』『天穂(てんすい)のサクナヒメ』などのヒット作があります。
日本一ソフトウェアは、本社を岐阜県に構えるゲームメーカーです。やり込み要素が高いシミュレーションRPGの開発を得意としており、代表タイトルに『魔界戦記ディスガイア』シリーズがあります。
アイディアファクトリーは、商品企画力と開発スピードを生かし、さまざまなマーケットに商品を展開する企業です。オリジナルのゲームソフトウェアに加え、版権やコラボレーションによる商品展開や海外展開も行い、コンスタントにタイトルをリリースすることにより、安定した成長を実現しています。
書籍、CD、イベントの開催、グッズ販売、飲食とのコラボ等、関連事業についても積極的に展開。美少女ゲーム、アドベンチャーゲームのジャンルでシェアを広げており、特に女性向けゲームでは『オトメイト』ブランドを確立し、女性向けゲーム市場においては大きなシェアを獲得しています。
日本ファルコムは、1981年創業以来「クリエイターが、自分の本当に創りたいものを追求できる場所」というポリシーのもと、オリジナルコンシューマーゲームソフトの開発を中心、音楽CD、アニメビデオなどさまざまなものを創出してきた会社です。
『軌跡』シリーズ・『イース』シリーズなど長きにわたってファンに愛される独自性の高いコンテンツ開発力が魅力です。
ボーカゲームスタジオ(Bokeh Game Studio)は、『サイレントヒル』、『SIREN』シリーズ、『GRAVITY DAZE』シリーズの生みの親である外山圭一郎氏が2020年8月に設立したゲーム開発スタジオです。スタジオのデビュー作となるホラーテイストの近接アクションゲーム『野狗子: Slitterhead』が2024年11月に発売を予定しています。
イザナギゲームズは、日本を代表するクリエイターや開発会社とタッグを組み、新規IP作品を創出し世界に向けてパブリッシングを行う会社です。
2022年にはウェブトゥーン事業に本格参入、ウェブトゥーンスタジオ『ツクヨミ』を設立。ゲームを中心としたインタラクティブエンターテインメントの創出に向け意欲的に拡大しています。
コンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)パブリッシャー企業をご紹介しました。
「デベロッパーとの違いが分からない」「パブリッシャー企業に憧れはあるが一部の会社しか知らない」というクリエイターの方には参考になったのではないでしょうか。
ここに記載した会社以外にもコンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)パブリッシャー企業は多くあります。転職を検討しているゲーム・映像クリエイターの方は、ぜひシリコンスタジオエージェントにご相談ください。
シリコンスタジオエージェントでは、エンジニアやデザイナー、プランナーなどの求人を中心にゲーム・映像制作などエンタメ系に特化した中途採用向け求人を扱っており、他には取り扱いのない案件をご紹介することが可能です。
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