転職ノウハウ ― ゲームクリエイターの職務経歴書 その4

職務経歴書書き方注意点

転職活動の際に必須となる「職務経歴書」ですが、これという決まった書式はないため、初めて作成する方は不安を覚えることもあるでしょう。
ゲーム業界での転職においても、記入すべき項目はほぼ決まっていますので、基本を知っておけば誰でもオリジナルの職務経歴書が作成できます。

職務経歴書の書き方と注意点 - ゲームクリエイターの職務経歴書

項目別・職務経歴書を書く際のポイント

職務経歴書の各項目を書き進めていくにあたって、押さえておきたいポイントをご紹介します。

・タイトル(職務経歴書)、日付、住所、氏名

まず、大きめの文字でタイトルを記入します。その下に日付、氏名を右揃えで記入します。データで送信する場合は「送信日」、持っていく場合は「当日」の日付を入れてください。さらに、住所などの連絡先を書き加えても構いません。なお、タイトル以外の部分は、すべてまとめて文末に持ってくることも可能です。

・職務要約

業務経験の概略を簡潔に200~300文字程度で記入します。以降に続く職務経歴、志望動機などに興味を持ってもらうためのリード文ですから、自身の魅力が伝わるような内容であることが大切です。数十~数百通もの応募が届く企業では、この職務要約の出来栄えで「最後まで目を通すかどうかを判断する」ともいわれています。自分の得意分野や強み、アピールポイントを盛り込むのがおすすめです。また、一度書き上げて満足せず、推敲を重ねることを忘れないでください。

・職務経歴

経歴の最初に在籍年月と会社名を記入します。会社名は長くても「株式会社」なども省略せずに書きましょう。ここに「事業内容」「従業員数」「設立年」「売上高」「資本金」など、在籍した会社の細かいデータを記入することで、どのような会社で働いていたのかが採用担当者に伝わります。特に異業種間の転職では、社名のみでは事業内容や規模が伝わりませんので、正確な情報を調べて付記することがおすすめです。

続いて、「担当部署」や具体的な「仕事内容」を記入していきます。箇条書きで実績を並べていくのが一般的ですが、その際にプロジェクトチームの人数など数字で表せるものは、可能な限り入れていきましょう。ゲーム開発の場合、そのプロジェクトの内容が「社外秘」「未公開」でなければ、タイトル名などを記入することも大切です。具体的な情報が多いほうが、採用担当者にイメージがしっかり伝わります。

数社を渡り歩いた経験がある場合は、在籍したすべての会社での職歴について記入する必要がありますが、ここでしっかりとメリハリをつけることが重要です。職務経歴書は年表ではありません。ダラダラと職歴を記入していくだけでは、アピールしたい部分が埋もれてしまいますので、自分の核となる部分を厚めに記入するなど、情報の取捨選択を行いましょう。

・保有スキル・資格

応募する職種に関連する資格を中心に記入します。仕事に活かせると判断できる場合は、「〇〇駐在経験があり、英語でのビジネス応対可能」というように、アピールしたいスキルを盛り込んでいきましょう。ゲーム業界では資格よりも実績を重視されることが多いので、デザイナーやプログラマーなどの場合は、使用可能な開発言語システムツールとその習熟度などの項目を設けて記入しておくのがベターです。

・自己PR

仕事に対する熱意や、応募先に入社した場合、いかに活躍できるかをアピールします。自分の経歴の中で、特に実績を上げたエピソードなどを盛り込みながら書くと、より具体性のある文章になります。長くなりすぎても逆効果ですので、200~300文字で簡潔にまとめましょう。

こちらのページで、自己PRについての詳しい書き方をご紹介しています。

・志望動機

履歴書の同じ欄に書いた内容を、さらに詳しく記入するイメージで書きましょう。もちろん、まったく同じ内容を繰り返すのはNGです。応募先で携わりたいプロジェクトや、就きたいポジションにも言及しながら、なぜ応募先に惹かれているのかを伝えていきます。自己PR同様、こちらも200~300文字程度で簡潔にまとめます。

こちらのページで、志望動機についての詳しい書き方をご紹介しています。

ここに気を付けて!職務経歴書作成時の注意点

職務経歴書の、各項目の書き方のポイントについてご紹介してきました。いざ書き出してみると、初めて転職活動をする方は、アピールすることの難しさを感じているはずです。
しかし、職務経歴書は意中の企業に転職できるかの成否を分ける重要な書類ですから、時間をかけて作成するに越したことはありません。下記の注意点をチェックしながら気になる部分を再度修正して、より良い職務経歴書を完成させましょう。

可能な範囲で数字や具体名を盛り込み、わかりやすくアピール

「売上前年比〇〇%アップを達成」「プロジェクトメンバー〇名を統括」など、可能な限り数字を使って経歴を記入しましょう。社外秘でなければ具体名も盛り込むと、実績のスケール感や仕事の内容がより採用担当者に伝わります。

<例文1>

×:ECサイトの運用を担当

:月間〇〇万PV、ユニークユーザー数〇〇人を記録した××社ECサイト「△△」の運用を担当

<例文2>

×:学生時代からプログラミングに親しみ、多様なプロジェクトを手掛けてきました

:プログラミング歴は学生時代から10年以上。10,000人以上が利用する××社のシステム構築など、大型案件にも携わった実績があります

自己PR、志望動機は簡潔にまとめる

最も力を入れるべき自己PRや志望動機の項目は、文章が長くなってしまう傾向があります。
伝えたいことを簡潔にまとめ、長くなりすぎないようにしましょう。

全体的なレイアウトのバランスを考える

極端に経歴が占めるスペースが大きかったり、空白が目立ったり、逆に文字が詰まりすぎている職務経歴書は、それだけで読む気が削がれるものです。
全体的なバランスを考慮し、一読して違和感があったところは修正を加えるようにしましょう。

実績がものをいう専門職は、別途資料を作るのもひとつの手

ゲーム業界の開発職では、これまでやり遂げてきた実績を重く見るケースもあります。
ボリュームが増えてもしっかりと実績を紹介したいという場合は、無理に職務経歴書に詰め込むのではなく、プランナーなどの企画職の転職においても、別の資料(ポートフォリオなど)を作成することを検討しましょう。

第三者に読んでもらうのがベスト

可能であれば第三者に読んでもらい、添削してもらう機会を設けましょう。いくら客観的な視点を持って職務経歴書を作成しても、自分だけですべての項目を問題なく仕上げるのは難しいものです。
誤字・脱字といった初歩的なミスから、レイアウトに関する指摘まで、第三者の目線を反映すれば、より良い職務経歴書になります。シリコンスタジオエージェントでは、登録面談の際に職務経歴書などの応募書類について、キャリアコーディネーターに相談することができます。

職務経歴書は自分を応募先にプレゼンする資料

以上のポイント・注意点に留意しながら作成すれば、あなたの職務経歴書は応募先に自分を売り込む「キラーアイテム」になるはずです。
企業が求める人物像にフィットするよう、自分を書面上でPRし、理想の転職に近づきましょう。

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