転職ノウハウ ― ゲームクリエイターの職務経歴書 その1

職務経歴書とは?履歴書との違いについて

転職活動の際に必要とされる「職務経歴書」は、採用する企業が書類選考を行う際に判断基準とする重要な書類です。特にゲーム・映像業界では、携わった案件や仕事内容が重視されます。記入にあたって大切なのは、これまでの仕事で挙げてきた成果や志望動機をわかりやすくまとめること。そして、書類を読んだ採用担当者に「必要な人材である」「直接会って話をしたい」と感じてもらうことが狙いとなります。

一般的に人事情報として取り扱われる「履歴書」は、概ね決まったフォーマットに沿って必要事項を満たしていけばいいのですが、職務経歴書の書式は特に決まったものがありません。読みやすいレイアウトや構成を考えたり、文章の内容を練ったりと、ある程度の作り込みを行うことも重要となってきます。
書き方や見せ方次第で、読み手に与える印象が大きく変化する職務経歴書とは、いったいどのようなものなのでしょうか?そのポイントをチェックしていきましょう。

職務経歴書とは?履歴書との違いについて - ゲームクリエイターの職務経歴書

履歴書と職務経歴書の比較

就職や転職をするとき、ほとんどの企業が求めてくる書類が履歴書職務経歴書です。どちらも職歴や志望動機を記入するという点は変わりませんが、この2つは明確に異なる物であると考えておきましょう。それぞれの特徴は以下のとおりです。

・履歴書

アルバイトの採用などでも提出が求められる履歴書は、氏名や年齢、性別、住所、学歴、職歴など、応募してきた人材の人事情報を確認するための書類といった意味合いが強く、記入する内容や項目はいたってシンプルです。このため、自身の情報を間違えず、漏れなく、確実に記入することが求められます。文字情報だけでなく、写真を貼る欄もありますから、良い印象を持たれるようにこだわってみるのも手です。

・職務経歴書

職務経歴書は、履歴書には記入していない情報を、より詳しく記入するための書類です。
職歴ごとに挙げた成果、資格以外の保有スキルや経験、仕事に対する考え方など、応募してきた人材がどのような人となりなのか、採用担当者にとって具体的にイメージしやすい資料となります。

採用担当者が実務レベルで人材のことを知りたい場合は、履歴書とともに職務経歴書の提出を求められる場合が多く、さらにデザイナーなどの職種では過去に手掛けた作品などのポートフォリオも合わせて必要とされます。

職務経歴書に求められる記入事項

職務経歴書は書式が決まっていませんので、その分自由にアピールすることができますが、必須事項はきちんと押さえておきましょう。一般的に記入が必要な事項としては以下のものが挙げられます。

・タイトル(職務経歴書)、日付、住所、氏名

タイトルは忘れずに大きく記入しましょう。日付、住所、氏名はタイトルの下、もしくは職務経歴書の最後に右揃えで書くようにしてください。

・職務経歴

時系列に沿って職務の内容を記す「編年体式」、直近の仕事をアピールしやすい「逆編年体式」、プロジェクト単位でまとめる「キャリア式」の3つの書き方から選んで職務経歴を記入します。勤めていた企業の情報、所属していた部署、入社年月~退社年月はもちろん、必要に応じて実績や開発スタイルなど自己PRにつながるポイントを記入しておくといいでしょう。

・保有スキル、資格

多数の資格を保有している場合はすべてを記入する必要はなく、先々の業務に活かせる資格をピックアップして記入しましょう。資格の取得年月も書いておくと、どのようにスキルアップしてきたかを見せることができます。また、デザイナーやゲームプログラマーであれば、使用ツールの習熟度や使用可能言語についての記載があるとよいでしょう。

・自己PR

これまで記入した職務経歴とスキルを踏まえて、応募先の企業でどのように活躍できるかをアピールします。実績や意欲のほか、コミュニケーション能力、人柄についてなど、詳しく書くようにしましょう。自己PRは、このあとに続く志望動機の欄とともに、職務経歴書の中でも特に力を入れたい項目です。

・志望動機

履歴書と重複しますが、まったく同じ内容は避けたほうがベターです。より具体的な経験や想いを交えながら記入しましょう。入社後にどのような仕事がしたいのか、なぜそう考えたのか、その根拠を整理して伝えることが重要です。

読み手の視点に立った職務経歴書を

転職活動を行う際、職務経歴書は重要な役割を担います。一般的な企業であれば、応募と面接までの過程に書類選考を挟んでいることがほとんどです。推敲を重ねた質の高い職務経歴書は、採用担当者と会えるかどうかを分けるポイントとなります。また、実際の面接も職務経歴書の内容をベースに行われますので、書いた内容についてしっかり説明できることが大切なのはいうまでもありません。

そして、職務経歴書を作成する上で最も重要なのは、「読み手の視点に立つ」こと。書式のない職務経歴書は自由に作成できるため、書きたいことや伝えたいことを何でも盛り込んでしまいがちです。しかし、採用担当者があなたの職務経歴書に視線を落としたとき、読みやすいレイアウトであったり、適度に整理された情報であったりしたほうが、確実に印象は良くなります。

自分のアピールポイントを打ち出しながら、いかに企業に貢献できるかを書面上で表現するのが職務経歴書の役割です。「自分が採用担当だったら…」と想像しながら、読み手の心に響く職務経歴書を作成しましょう。

注目の求人特集ページ

お問い合わせ

お気軽にお問い合わせ・ご相談ください!

メールフォームでのお問い合わせ

お問い合わせフォーム

お友達紹介キャンペーン!Amazonギフト券など 選べるe-GIFTがもらえる!