ゲーム業界用語解説 ― Houdini(フーディニ)とは

Houdini(フーディニ)とは ― ゲーム業界用語解説

「Houdini(フーディニ)」は、カナダのSide Effects Software社(SideFX)が開発した3DCG制作専用のソフトウェアです。 3DCGの制作に必要なモデリング、アニメーション、エフェクト、ライティング、コンポジットを一貫して行え、中でもエフェクト作成機能が充実しています。
こうした特長から、おもにハリウッド映画の制作者(社)に重宝がられてきましたが、ゲーム制作の現場でも取り入れられており、 3DCGに携わるクリエイターにとって勉強しておくべきソフトウェアのひとつになっています。

Houdini(フーディニ)とは ― ゲーム業界用語解説

不規則を創出する「パーティクル」生成

ゲームや映画で使用される「炎」「煙」「流れる水(液体)」「雲」「髪の毛」「爆発」といった自然現象や化学反応は、規則性がない曖昧な現象です。
俳優や自然のロケーションで撮影される実写であれば、カメラに写ったものをそのまま映像化できますが、CGで世界やキャラクターを描く場合、 従来のポリゴンでモデリングしたり、手描きで表現したりすることは、制作時間やスタッフの人数等を考えると現実的ではありません。 そこで考えられたのが、不規則で曖昧な現象を3DCG化する「パーティクル(システム)」です。

パーティクルとは、シミュレーションを基に作られる「粒」のことです。「Houdini」では、この粒の発生源を用意し、 力学や物理法則などのシミュレーションを行った結果を映像として出力します。煙や炎、布、液体なども、このシミュレーションを基に生成することが可能です。
例えば、映画で大火災のシーン(映像)を撮りたいとき、セットを燃やして撮影するのは費用がかさみますし、一度燃えてしまったら撮り直すことはできません。 あるいは、ロケットの打ち上げや宇宙空間での戦闘というように、現実には撮影できないシーンも、「Houdini」を使えばリアルな映像が作り出せます。

こうした特長に気づいたハリウッドをはじめとする映画の制作現場では早くから採用が進み、派手な爆発や炎、さまざまな気象現象といった大規模なシーンから、 料理から立ち上る湯気といった生活の一場面まで、現実と見まがう名場面をたくさん生み出してきました。
ゲームの開発においても、エフェクトをかけるときに最大の効果を発揮する「ポストエフェクト」ツールとして重宝されています。

数式と処理を組み合わせてモデリング

「Houdini」は、数式と処理の組み合わせによって3DCGを生成する「プロシージャルモデリング」を採用しています。 プロシージャルモデリングのメリットは、エフェクトやモデルを自動的に大量生成できることと、修正しやすいことです。
例えば、大草原に一軒家があるシーンで、家のサイズや形状に変更が発生した場合、従来のソフトウェアでは、 建物だけでなく周辺の草などのモデリングも手作業で直す必要がありました。一方「Houdini」では、建物を修正版と置き換えると、 それに合わせて同時に周辺環境(草木など)が自動的に生成されます。

また、制作工程をひとつずつ分割管理する、「ノードベース」になっていることも大きなポイントです。 仮に、制作初期段階の部分に修正が発生した場合、これまでは一から全部作り直すしかありませんでしたが、 「Houdini」では該当するノードのパラメータを直すだけで良いのです。

リテイクが多いゲームや映像作品にとって、プロシージャルモデリングとノードベースの「Houdini」は、相性のいい制作ツールといえるでしょう。

ミドルウェアなど外部ソフトウェアとの連携

「Unity」や「Unreal Engine」といったミドルウェアは、ゲーム制作に欠かせないツールとなっています。 また、キャラクターやオブジェクトなどの高精度な3DCGをモデリングできる「Maya」も、3DCGクリエイターにとって必須のソフトウェアでしょう。 制作現場では、「Houdini」単体で完結することはまずありませんから、ミドルウェアや3DCG制作ツールもある程度わかっている必要があります。

なお、「Houdini」は、キャラクターやオブジェクトの作り込みには向いていませんし、ゲーム全体のデザインができるものでもありません。 しかし、硬い物の落下や衝突、形状が一定でないもの(炎や煙など)、さまざまな粘度の液体、どこまでも広がる大海原や砂漠、変化し続ける空、雨や雪などの気象、 熱狂する群衆、自然に生える草木など、計算(シミュレーション)によって生み出せるものについては、圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

ほかのツールとは扱うサイズ(単位)や操作感、メニューなどが異なり、マスターするのは苦労も多いと思われますが、 「Houdini」だけでしか作れない表現があることは、ハリウッドのVFXアーティストの使用率の高さでも明らか。 VFXアーティストやエフェクトの専門家(エフェクター)として高みを目指すのであれば、ぜひさわっておきたいソフトウェアの代表格といえるでしょう。

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