CEATECとは ― ゲーム業界用語解説

CEATECとは、Combined Exhibition of Advanced Technologiesの略で、毎年10月に開催されてきた日本最大のITと家電(Home Electronics)の展示会(商談会としての側面も大きい)のことです。世界的にも、アメリカのCES(Consumer Electronics Show)やドイツのIFA(Internationale Funkausstellung)と並ぶ、総合的なエレクトロニクス関連の展示会として知られています。

E3 ― Electronic Entertainment Expo

CEATECの成り立ち

CEATECという名称を使うようになったのは2000年。家電中心の「エレクトロニクスショー」と、通信やソフトウェアがメインだった「COM JAPAN」という、2つのイベントを統合したことで生まれました。

■エレクトロニクスショーの歴史

開催年 イベント名称 主催
1958~1961年 テレビラジオパーツショー 電子機械工業会
東京都ラジオテレビ電気卸商業組合
1961年 エレクトロニックパーツショー 電子機械工業会
1962~1963年 日本電子工業展 電子機械工業会
1964~1999年 エレクトロニクスショー 日本電子機械工業会

■COM JAPANの歴史

開催年 イベント名称 主催
1972~1996年 データショウ 電子工業振興協会
1982~1996年 コミュニケーション東京 通信機械工業会
1994~1996年 JPSAコンベンション 日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会
1997~1999年 COM JAPAN 電子工業振興協会
通信機械工業会
日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会

現在のCEATECを主催するのは、電子情報技術産業協会(JEITA)、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の3団体。これらは、上記のイベントを主催してきた団体が統合、名称変更したものです。

・電子情報技術産業協会:日本電子機械工業会と電子工業振興協会が2000年に統合
・情報通信ネットワーク産業協会:通信機械工業会が2003年に名称変更
・コンピュータソフトウェア協会:日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会が2006年に名称変更

家電市からCPSとIoTへシフト

スタート時、そして2000年にCEATECと名称が変わっても、出展社は日本を代表する家電メーカーが中心でした。しかし、2016年に大きく方針を転換、収集したデータを現実にフィードバックしていくCPS(Cyber Physical System)と、IoT(Internet of Things)をメインに据え、これらを支える技術を見せる場となっています。

こうした新技術の中には、AI(人工知能)に関するものやVR(仮想現実)、さらには通信やインフラなど、ゲーム開発者に関わりの深いものが多く含まれることから、今まで以上に重要なイベントとなっているのです。

例えば、2018年10月16~19日に開催された「CEATEC JAPAN 2018」では、脳活動計測センサーを搭載し、VR空間内の何にプレイヤーが強く反応しているかを明らかにするHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、利用者とコミュニケーションが可能な音声認識コントローラー、ジャスチャーで操作するタッチレスインターフェースなど、これからのゲームに活用できそうな商品や技術が公開されています。
また、アニメに登場したロボットの動作をプログラミングするトイのように、新しい“遊び”を提案する商品も話題になりました。さらに、第5世代移動通信システム(5G)の実現に向けたワークショップ、ネットワークセキュリティーやAIのビジネスの行方を考えるシンポジウムなど、これからのゲーム開発と切り離すことができない話題が満載のカンファレンスも、多数開かれています。

東京ゲームショウのように「ゲームが主役」ではありませんが、ゲーム開発者にとって足を運ぶ価値の高いイベントといえるでしょう。

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